ため息と遊具と幸せ

精神的に参っているとき、ため息を深呼吸に変えようとするけれど、またため息に戻ってしまう。

パソコンの手を止め、散歩に行こうか、と私が夫を誘った。

近所の川沿いの森のような公園。知らない間にあちこちに、ぶら下がったり反り返ったりできる運動器具が設置されていた。
いつもなら、こういうものに嬉々と反応するのは、私の方だ。でも、そのときは違った。

私を元気づけようとしているのだろう。ふたりが向き合ってぶら下がれる器具に、夫が無邪気な顔で飛びついた。反対側に立ち、夫と向き合って、私もぶら下がる。
久しぶりにこんなことをするものだから、体重の重みで棒を持つ手が痛み、ふたりとも顔が歪んでくる。でも、ストレッチで体が伸び切って、気持ちいい。ちょっとだけ笑顔になる。

その夜、突然、夫が私の手を取って、言った。
さっき公園で、ふたりで向かい合ってぶら下がっていただろ。あのとき、ああ、俺は幸せだな、って思ったよ。

そうだね。それがあるだけで、頑張って生きていけるよね。

そのあと、一緒に見た夕焼け空。

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💛【お知らせ】6月4日(土)の青山学院講堂で講演、講演後、親睦会があります。詳細はこちら↓   開けない場合は、画面トップの「岡田光世Webサイトへ」➡「NEWS」➡スクロールダウンして、2016.03.26付のお知らせ「2016年6月4日(土) 講演会の会場変更。「青山学院講堂」となりました」をご覧ください。

6/4(土) 青山学院講堂で講演します。その後、読者親睦会があります。

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