ロシアのサンクトペテルブルク (St. Petersburg, Russia) ―― またまた、美しい街です。

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昨夜、街角で素敵なロシア人男性3人と知り合い、楽しいひと時を過ごした。本当に気持ちのいい人たちだった。三人とも二十代後半か、三十代前半だろうか。彼らの英語は片言だったが、いろいろな話をした。彼らにはガールフレンドがいるし、私に夫がいることも、話した。 いつかもっと詳しく書くが、彼らと今日、再び会った。

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帰り際、地下鉄の駅まで歩きながら、私が言った。  明日は私の誕生日なの。あなたたちと出会えたことが、何よりの誕生日プレゼントになったわ。  Your birthday? とひとりが驚いたように言い、メールを打つ真似をした。 お誕生日のメッセージを送るね、と伝えようとしているのだろう。

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It was nice meeting you. 僕も君に会えて、うれしかったよ、 と言いたかったのだろう。 そして、言い添えた。We love you. 僕たち、君が大好きだよ。 I love you, too. と私も少し照れながら、言った。 その男性が、地下鉄のホームまで送ってくれた。駅のエスカレーターを降りながら、前に立っていた彼が振り返り、私を見つめて、片言の英語で言った。  I wanted to say to you many many things, about Russia, about what I think, about many things, but my English is very bad….

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僕はいろいろなことを、君に話したかったんだ。ロシアのこと、僕が何を考えているか、いろんなことを。でも、僕の英語は本当にひどくて・・・。  ロシアのこと、自分の思い、日本のこと、いろいろ話してくれたかったのだろう。彼が英語の言葉をひとつひとつ探しながら、一生懸命にそう話してくれるのを聞きながら、胸が詰まった。  何か口にしたら、泣いてしまいそうだった。涙を堪えて、答えた。  私も、同じよ。

彼らと会うことは、もう二度とないかもしれない。それでも、私は笑顔で言った。  今度、会うときには、私のロシア語もあなたの英語も、もっとうまくなっているから、大丈夫。  ロシア語は難しいから、僕が英語を勉強するよ、と彼が答えた。

ホームに着くと、ドアを開けて電車が止まっていたが、次のを待とう、と彼が言った。  電車が出ると、すぐに次の電車がホームに入ってきた。  出会えて、本当によかったわ。スパシバ(ありがとう)。唯一、知っているロシア語で、私が言った。  彼は笑顔で私をハグした。そして、そっと私の右手を取ると、甲に軽く口づけした。

電車がホームを出ていくまで、彼はそこに佇み、手を振っていた。

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岡田 光世  / Okada Mitsuyo