映画「ジョーカー」を観た。共感できるか。

映画「ジョーカー」で、主人公のジョーカーが踊るブロンクスの階段が、新たな観光名所になっている。ニューヨーク・ブロンクス区のシェイクスピア通り。通りの名前がまた、いい。そこに住む人たちが行き来するだけだった階段は、今や「ジョーカーの階段」と呼ばれ、世界中の人たちの聖地に。

私が映画を見終えて、トイレの列に並んでいると、前にいた20歳くらいの女性が、連れの友だちらしき女性に言った。「私がただひとり共感できたのは……」。そのあとが聞こえなかったので、「共感できたのは、誰?」と聞いてみると、「ジョーカー」と答えた。

ただただうちのめされる、スゴイ映画。次々と人を殺していくジョーカーに、「共感」する多くの人たち。私は「共感する」といえるかどうかわからないけれど、そうなっていくのはよくわかる。そうなっていくのがわかるように、描かれている。

映画のあるシーンで突然、この夏、ニューヨークで出会った人を思い出して、涙が出た。フェイスブックやブログにも書いた人。その人について、ある人が言ったことばを思い出した。ここでは書けないので、12月の池袋の講演会のときに話したいと思う。

ジョーカーに共感できるという人は多いけれど、ジョーカーのような人がすぐそばにいたら、あなたは、そして私は、どんな反応をするだろうか。

何が現実で、何が妄想か。映画を観てもはっきりわからない。最後のシーンは? それは私たちひとりひとりが、解釈すればいい。ネタばれになってしまうし、見ていない人も多いと思うので、これ以上は書かないけれど、ぜひぜひ見てほしい。

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“映画「ジョーカー」を観た。共感できるか。” への2件の返信

  1. 夫も私もジョーカーに共感しました。ジョーカーの世界はもうすぐ目の前に現れるかも知れません。現在のアメリカは一部の高額所得者とそれ以外の一般庶民が余りにもかけ離れた世界に住んでいます。医療費も信じられない程高額になって、ジョーカーの様に必要な治療が受けられない人がドンドン増えています。もしジョーカーが彼に必要な薬を無料で或いは低額で手に入れる事が出来ていれば、信じられない程悲惨な生活を続けていたとしても、殺人を犯し続ける事は無かったかも知れません。薬は彼の最後の命綱だったと思います。
    子供の通う学校と教会ではフードバンクとロードテーブルを開いていて、教育の一環として子供も私もボランティアをしています。コロナが広がる前も後も、毎週信じられない程多くの人が列に並んでいます。いぜんは月曜から金曜まで開いていたフードバンクも今は月曜に食物が届くと、その日のうちに空になってしまいます。

    1. 本当にジョーカーの世界になってしまった、と私も夫と何度も話しています。裕江さんはボランティアもされているので、ご自分の肌でひしひしと感じておられますね。メドウスさんはアメリカのどちらにお住まいなのでしょうか。

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