犬とバッグで身動きとれないニューヨーカー

今日はあえて地震ではなく、ＮＹのひとコマを。

たくさん荷物を抱え、しかも犬を３匹も連れて、信号無視してアヴェニューを渡り、足早に歩いている女性。

とってもニューヨーカーな雰囲気だったので、声をかけて許可をもらい、「撮り終わったら、荷物を持つのを手伝うわね」と何度も言い、写真を撮り続けた。五番街の騎馬警官の時のように、息を切らして彼女の前を走りながら。

それを見ていた通りすがりのおばあさん。「ちょっと、あんなに荷物を持ってるじゃないの！」と私に声をかける。

「はい、はい。ごめんなさい。撮り終わったら、ちゃんと手伝いますから、もうちょっとだけ…」と私。

紙袋に入っているのは、自分の服など。これから寄付しに行くのだという。大きな段ボールは、そのあと郵便局に持っていって、家族に送る。

「でも、どうして、こんなに荷物を抱えているときに、わざわざ犬の散歩をしてるわけ？」と私が尋ねる。

金融関係の仕事をしている女性。「仕事が忙しくて、一緒にいてあげる時間がないから、少しでも一緒にいようと思って…」

結局、彼女の袋を半分持って、大きな段ボールも私が抱えて、彼女と一緒に３０分くらい歩いた。

写真は、犬のリーシュがからまって、当惑している彼女。それを見て笑っている通りすがりの人たち。私の好きな、ＮＹっぽい風景になりました。

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6/4(土) 青山学院講堂で講演します。その後、読者親睦会があります。