パリの女性:安っぽいって、あなた…!

パリのボージュ広場のそばで、夫が地図を見ていたら、What are you looking for? (何を探しているの?)とこの女性が話しかけてきた。

わかりますから大丈夫です、と私が言おうとしたのだが、その女性は笑顔で私たちを見ているので、教えてもらうことにした。

私たちが日本人と知ると、「私は中国語は勉強したけど、日本語は知らないの。北京…上海なんとかチョンホンヒー」とか何とか中国語で話し始め、バッグから手帳を取り出すと、「雷碧安」と書かれた文字を指差し、「これが私の中国語の名前よ」という。

「雷」と「青」と「安らぎですね」と私たちが日本語での意味を伝えると、「安」は「Cheap(安っぽい)という意味もあるんだよ」などと夫が余計なことを付け加える。

「そうなの…?」

笑ってはいるものの、女性の顔にやや陰りが見えた気がした。

「ったく余計なことを…。傷ついちゃうよ」。私は夫に蹴りを入れたかったけれど、それはやめておいた。

女性は気持ちを入れ替え(?)ると、「I love Haruki Murakami!」と叫び、ほかにも作家を思い出そうとしていたけれど、「ん、忘れた!」とつぶやく。

ちょうど後ろにレモンイエローの車が止まっていたので、写真を撮ってもいいですか、と聞くと、ちょっとはにかみながら、「あら、そう? 」とポーズした。

それをずっとそばで眺めていた見知らぬ女性の話は、また次にーー。

💜名古屋での講演会とサイン会。申込みが開始しました。おまちしています!

ひとりでも多くの”魔法の仲間”に知っていただけるように、シェアしていただけると嬉しいです。一般受付開始直後、私がお知らせする前に、すでに15名がお申込みくださったという嬉しい連絡がありました。池袋12/9、名古屋12/10、湘南は12/16です。

お申込みはこちらからどうぞ!

http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1128486.html

 

💛池袋では懇親会もあります! お申し込みはこちらから↓

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください