見知らぬ夫と粋な日本人紳士

先日、『ニューヨークの魔法のことば』(文春文庫)に収められたエッセイを、プロの朗読家・佐藤啓子さんが朗読されるというので、内幸町ホールに聴きに行ってきました。今日は、その時の楽しいエピソードをひとつ、最後にご紹介しますね。
朗読は、みうらまちこさんの歌の教室の発表会の第2部で行われた。皆さんが楽しそうに歌っているのを見ているだけで、幸せな気持ちになる。みうらまちこさんの歌はプロだけに、声に伸びがあって独特の世界観を持ち、魅了された。
佐藤さんが読んだ作品のひとつが、「見知らぬ夫」。NYの地下鉄のホームで、私が夫と腕を組んで歩いていた。が、ふと顔を見上げると、私が腕を組んでいた相手は赤の他人だった! という話。
平謝りに謝る私に、相手の男性は答えた。
You’re quite welcome.(いやいや。こちらこそ、どうも。)
気が向いたら、いつでもどうぞ。ほんのひとときの、すてきな体験をありがとう。そう言わんばかりの彼のコミカルな返事と笑顔に、私は救われた思いーー。
朗読は、とくに会話に感情がこもっていて、オチを知っている自分は、最初からにやけてしまう。

会が終わり、会場から出てきた高齢の男性が、私が著者であると知ると足を止め、「私もどうぞ。いつでもいいですよ」と腕を差し出した。
突然のことで、すぐには理解できずにためらう私に、男性は続ける。
「今日は新橋駅までですけど、それでよければ」
あとでみうらまちこさんにその話をすると。
「あら、そんなイキな人がうちにいたのね。でも、私だって相手を選びます、って言いたいですよね」
いえいえ。あんなステキなユーモアをお持ちの男性なら、新橋駅までご一緒したかったです!

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写真は、腕を組む相手もなく、ひとり高級マンションを出ていく私。この夏、ひとりで過ごしたアメリカ人の友人のアパートメントです。前に広がるのは、セントラルパークです。そのアパートで「魔法シリーズ」の登場人物のマリーパットとモンティと撮影大会をした投稿を先日、アップしましたが、あの時と同じ服じゃない? と思われた方。あの日、撮影大会を終え、マリーパットが撮った写真です。いくら気に入っているからと言って、毎日、着ているわけではありません……。

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