Happy Greek Independence Day Parade! セントラルパーク沿いの五番街で、今日はギリシャ・パレード。そろそろパレードが始まったかと思われた頃、目の前を物凄い勢いで救急車やパトカーが、パレードの出発点へ向かって五番街を南下していった。しばらくすると、ギリシャ語だけでアナウンスが流れる。なんと、バンドの演奏にびっくりした馬が、背中の警官を振り落すというハプニングがあったとのこと。
警官は足を怪我し、救急車で運ばれていったが、パレードは無事に行われました。NYはギリシャ国外で、最大のギリシャ人コミュニティー。独立記念日は25日ですが、パレードは日曜日です。陽気なギリシャ人に交じって、私も今日はギリシャ人になった気分。動画ではギリシャ国歌を歌っています。
私の隣で旗を振っている高校生の女の子、マニキュアが水色ですね。最後におばあちゃんが、God bless America!と叫んでいます。
ギリシャパレードで人が通るたびに私の後ろで叫び続けていたおばあちゃんは、夫と友達夫婦と四人で来ていた。ギリシャ第二の都市テサロニケのそばが故郷だという。私の夫が大学時代に一年間、テサロニケに留学していたと話すと、うれしそう。
「何、そうなのかい? あそこは美しくて、本当にいいところだよ。あたしゃ、ギリシャを離れたくなかったんだけどね、娘の教育のためにアメリカにやってきたのさ」と悲しそうな顔になる。「で、娘たちは弁護士と歯医者になったよ」。毎年、パレードを観に来るかだって? 当たり前だろ、アタシはアメリカ人だけど、ギリシャ系なんだからね」
私が別れを告げたとき、そのおばあちゃんが言った。
「あんた、来年も必ずまた、この場所に来るんだよ、わかったかい?」
そう言ったおばあちゃんは、2枚目の写真の向かって右手。アメリカには40年前にやってきた。左手がお友達。
「OK! ヤース―!」と私は答えた。みんな、ヤース―、ヤース―、と言っていたから、イタリア語の「チャオ」みたいなもの。こんにちは、でも、さよなら でも、たぶんヤース―でしょう、と勝手に思って、そう言ったら、みんなも「ヤース―」と返事した。やっぱり、あっていたらしい。
『ニューヨークのとけない魔法』(文春文庫)に出てくる「忘れがたき故郷」「ちんぷんかんぷん」というふたつのエッセイは、NYのギリシャパレードでのギリシャ人とのやりとりについて書いたものです。ウナギを食べるヤニナという町のおじいちゃんが出てきます。読んでくださいね♡! 下の本の画像をクリック!