雪降るセントラルパークを歩きながら、「ロマンチックだね~」「美しいね~」とはしゃぎながら写真を撮る私の横を、夫は口数も少なく歩いている。キスのひとつくらい、と私が顔を近づけても、気づきもしない! 寒くてそれどころじゃない。写真を撮ったら追いつくから、先を歩いてて、と夫に伝え、私が立ち止まって雪の上にこれを書く。「ねえねえ、見て」とずっと向こうを歩く夫を呼び止めて、ここに連れてきた。そして、夫は思わず笑顔になりました。
It was his birthday. ですからね!♡
しかし、アタシは子どもか?
夫は研究でほかの州にも行ったし、お互いに仕事もあったので、NYでともに過ごしたのは、一夜とまるまる二日だけ。夫がNYを発つ前の夜、「NYでいつが一番、幸せだった?」と聞くと、3秒ほど考えてから、答えた。「空港で光世の顔を見た瞬間」。
セントラルパーク散策も、MoMAの名品巡りも、チャイナタウンの小籠包も、バカでかいステーキも、友人たちとのディナーもランチも、どれも楽しかったけれど、やっぱり、私の答えも同じ。