「英語、わかりません」はドイツも同じ?

「英語、わかりません」。ドイツのハンブルグで電車に乗り、とてもわかりやすい簡単な英語で降りる駅を尋ねると、ドイツ人の青年が英語でそう答えた。 北欧では英語を上手に話す人が多かったが、そのあと訪ねたハンブルグで、よくそう言 続きを読む…

NYの地下鉄での頼みごと、頼まれごと

「NYでは危ないから、地下鉄で居眠りなど絶対にしてはいけない!」と、NYに住み始める前に日本人に言われた。しかし、私は東京でもNYでも、乗り物の中でよく眠る。 NYの地下鉄で、時差ボケのためにものすごい睡魔に襲われた。そ 続きを読む…

神さま、ありがとう

まるで外国を訪れているかのように、ワクワクする。何度も来ているのに。漁船を見ながら海辺を歩き、地元の魚や野菜を見ているだけで、幸せな思いで満たされる。 赤玉地養卵とミニトマト、イサキとアジの刺身、ナガスクジラの寿司を買っ 続きを読む…

海 そして心残りのバラ

編集者との打ち合わせがなくなったので、急遽、海を見に泊まりでやってきた! 心残りは数日前に30本買ったバラ。今を盛りと咲いている。 「せっかく咲いているのに、誰も見てあげなかったらバラがかわいそうだから、これを見て私を想 続きを読む…

30本のバラ 母の初めてのことば

母にとって私は人間失格。仕事を持たずに、夫に従い、夫に仕える妻になることを娘に望んでいた。だから、私がやることなすこと、気に入らない。 私は東京の保守的な家で育ち、両親も祖父母も厳しかった。褒められたことは、ほとんどない 続きを読む…

ハロウィーンとココア

アメリカでの初めてのハロウィーン。ウィスコンシン州の小さな町の高校生だった。 アメリカに来て、まだ1か月。仲間たちに連れられて、厳しくてちょっと陰険な、女性の英語の先生の家に行った。 先生はあの頃、50代くらいだっただろ 続きを読む…

東京の見知らぬ家族

先日、東京で公園を散歩していると、10メートルほど先で、自転車に乗っていたおじさんが、突然、倒れた。急いで駆け寄り、大丈夫ですか、と声をかけた。大丈夫です、と言いながら、立とうとするので、私が手を差し出すが、よろよろして 続きを読む…

映画「マイ・インターン」後の非ロマンチックな話

「マイ・インターン」を観た。映画が終わり、横には夫がいたけれど、何か言えば泣き出してしまいそうで、しばらく口がきけなかった。それは私たち夫婦にも、形は違うけれど、危機があったから。夫は黙って、私の肩を抱いた(日本では珍し 続きを読む…