これまでの人生で五本指に入るくらいうれしいこと。朝日新聞出版の「一冊の本」(三月号)の巻頭随筆です。それが『ベストエッセイ 2015』(光村図書出版、6月下旬刊行)に選ばれました。選考委員は林真理子、角田光代、町田康、三浦しをん、藤沢周の五氏。私が心を動かされたほんの一瞬を描いたもので、自分でも好きなエッセイだっただけに喜びもひとしおです。
そのお知らせは3月、NYにいる間に東京の自宅に届いていて、ずっとバタバタしていたので、なんと封も開けていませんでした! 昨日、文春文庫の編集者に会ったときに、「ベストエッセイに選ばれたけれど、岡田さんから返事が届いていないから、住所を間違えたのかと、出がけに日本文藝家協会から電話がありました」と聞き、「えええ、うれしい~!」と喜びに浸っていたら、「で、本に収録してもいいんですね。それが早く聞きたくて、かなり焦っているようでしたよ。オーケーというお返事でいいんですね」と。「はい! ああ、うれしい~」とひとり喜びに浸っていました。帰ってから急いで、開封し、文藝家協会の方にお詫びの電話をかけると、花粉症で(たぶん)くしゃみ連発のやさしいおじさん(たぶん)が、「大丈夫ですよ、こちらこそご都合も知らずに失礼いたしました」と言ってくださいました。
この乾杯の半分は、そのお祝いです。夫がモエ・エ・シャンドンのシャンパンを開けてくれました。あとの半分はお疲れさま~の乾杯。それについてはまたあとで、書くかもしれません。
『一冊の本』(2014年3月号)巻頭随筆「手をふる」です。
6月13日に出版記念パーティでお会いするときには、献本が届いているとうれしいな。➡ご家族やお友達とご参加の方もいますので、定員に近づきつつあります。早めにお振込みくださいね。♡https://www.facebook.com/events/340829552779789/