ベトナムのサイゴン（ホーチミン）で今、2022年を見送ろうとしています。サイゴン川沿いのホテルの窓際で、目の前のカフェで行われているライブを聴きながら、これを書いています。
昨日、ベトナム戦争の戦争証跡博物館に行ってきました。目を覆いたくなる展示の数々をじっくり見てきました。そのなかでどうしようもなく胸を締めつけられたのが、あの戦時下で苦しんでいた人々、そして枯葉剤の被害を受けた人々の笑顔でした。人の醜さ、弱さ、そして強さ、美しさがそこにはありました。
旅をしてよかったと思うのが、人々の笑顔に出会う時です。コロナの療養期間を終えたものの、日本を発った日の体調は最悪で、飛行機に乗れるのか、香港で乗り継ぎ、無事にベトナムに辿り着けるのか、心配でしたが、来てよかった、ここで2022年に別れを告げ、新しい年を迎えることができて、本当によかった、と思います。
旅は今、ちょうど半ばです。今この時も、ロシアとウクライナでは、愚かな私たち人間が引き起こした、醜い戦争が繰り返されています。
平和への思いを込めて、今回の旅の前半で出会った人々の笑顔を、今年最後の投稿とします。笑顔のなかには、ベトナム戦争の戦争証跡博物館で見た写真も含まれています。
今年も投稿を読んでくださり、ありがとうございました。そして拙著を買い求めて読んでくださった方たち、著者としてはそれが何より嬉しいです。よい年をお迎えください。
