私の元へやってきた娘を、皆様にご紹介します! 9女です。
この子がやってきた日、じつは私、泣いていました。待ちに待った自分の新刊を手にして、泣いたのは初めてです。
シリーズが終わるのが悲しかったからではありません。断ち切りの写真(1ページ分全面に使った大きな写真)の外側の端がすべて3mmずつ、切れてしまったからなのです。もともとの写真を知らない人にはわからないので、皆さんも気づかないはず。でも私はミリ単位でトリミングをするので、そのショックはものすごいもので、ずっと本を開くことができませんでした。
でも昨日、地下鉄に乗りながら、この本を読み始め、笑ったり、涙ぐんだりしながら、読み終え、心が落ち着きました。たとえ3mmであっても、自分が納得のいく形で、皆さんにお届けしたかった。でもそのことで、この本の存在を否定してしまうのはかわいそうだと。
この本が生まれるまでに、何百通のメールを編集者とやりとりしたでしょう。一生懸命に書き、多くの人たちの力を借りて、この世に生まれてきた娘を、今は愛おしく思います。
近くの書店でシリーズを展開してくださっていたので、そこへ9女を連れていき、もうすぐここでみんなと一緒になれるよ、お姉ちゃんたちのそばに、一瞬だけそっと並べてきました。
新刊を読みながら、9冊のシリーズを書き終えて、今、皆さんに一番伝えたいことが、はっきりと見えてきました。それを5月の講演で、皆さんにお話ししたいと思います。池袋の講演まであとちょうど2週間、湘南は1か月を切りました。ああ、来てよかった。きっとそう思ってもらえる時間になると信じています。お待ちしています。
新刊、シリーズ特別編・電子書籍、池袋と湘南のイベントは、こちらをご覧ください。これを機に、紙の文庫ではモノクロだったシリーズ既刊本の写真も、電子書籍ではカラーになります(モノクロで撮影した写真以外)。
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