ありがとうございました。

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岡田さんを見ていると、鶴の恩返しを思い出すーーと『ニューヨークのとけない魔法』の編集者に今回の新刊を仕上げた時にも言われた。

鶴が恩返しに、自分の体から羽毛を抜いて糸に織り込み、美しい布を作っていたという話。恩返しでもないし、美談でもないけれど、羽毛の大部分が抜かれて、哀れな姿になった鶴の状態ではあるかもしれない。

我ながら、集中力だけはものすごいと思う。今も疲れがどっと溜まっている感じだ。

6月4日の青学講堂での講演の日、編集者は夫に探りを入れていた。

「岡田さん、新刊、書いているんでしょうか」と。12月刊行は決まっていた。

「いやあ、光世は一度にひとつのことしかできないんで、これが終わったらやるでしょう」と夫は飄々と答えた。

あの講演は何十時間もかけて準備した。私は不器用なのだと思う。編集者も心配だっただろう。本当にあの時点で新刊にまったく手を付けていなかった。

7月に入って本腰を入れ、ほぼ1か月半で書き上げた。そのあと、ゲラを見るたびにあれこれ手を入れたくなり、編集者、印刷所、デザイナーの方、皆様に足を向けて眠れない。

書き上げられるのだろうか、という不安を抱えながら、ようやく仕上げた一冊。

だから、すでに読み終えてくださった読者の方たちがアップしてくれた感想を読み、ほっとしている。

この本を世に出すために、ご尽力くださった文藝春秋社の編集部と営業部の皆様、印刷所の皆様、出版を待っていてくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。

正直な感想で結構です。ぜひ、FBやブログなどに書いていただけると、著者は何よりうれしいです。

そして、10日の池袋での講演、17日の湘南藤沢でのトークも、全力で準備します。

ぜひ聴きに来ていただけると嬉しいです。

この画像をクリックすると、文藝春秋社の岡田光世の著書に飛びます。立読み・内容など。

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