桜島の昭和火口で爆発的噴火が起きた。2年前に旅したとき、桜島で人々は噴火、火山灰とともに暮らしているのだと、しみじみ思った。
車のフロントガラスに灰が積もって前が見えない。風向きによっては洗濯物が干せない。だから、天気予報で風向きを知らせる。健康被害も心配される。
灰ですっぽり埋まってしまった鳥居が今も残る。
灰から守るために、お墓に屋根がある。
でもきっと、鹿児島の人にとって桜島は、日本人にとっての富士山なのだろう。
「最近、東京で地震がないね」と昨夜、寝る前に夫に話したら、今朝、震度4の地震があった。そういうつもりで言ったんじゃ、ないんだよ。これからは、起きてほしいことだけ、口にしようっと。自然とうまく共存するために。
Photos: Sakurajima, Kagoshima, Japan