「NYでは危ないから、地下鉄で居眠りなど絶対にしてはいけない!」と、NYに住み始める前に日本人に言われた。しかし、私は東京でもNYでも、乗り物の中でよく眠る。
NYの地下鉄で、時差ボケのためにものすごい睡魔に襲われた。そういえば、と前に地下鉄で夫に起きた出来事を思い出した。
隣にすわっている見知らぬ女性に、「Do me a favor.(お願があるの)私、これから寝るから、降りる駅に着いたら起こしてくれない?」と頼まれたのだ。
(『ニューヨークのとけない魔法』収録の「地下鉄での頼まれごと」)。
私は早速、隣にすわっていた黒人の女性に声をかける。
「時差ボケでものすごく眠いんだけど、私が降りる駅でもし寝ていたら、起こしてくれる?」
Sure.(もちろん、いいわよ)とその女性。私はすぐに眠りこけた。
Your stop is next.(次があなたの駅よ)という声で目が覚める。
あなたのお陰でぐっすり眠れたわ、と隣の女性にお礼を言うと、女性が微笑み、こう答えた。
OK. Go home and get some rest.
さ、家に帰って、ゆっくり休みなさい。
Photo:地下鉄の適当な写真がないので、ボケボケのこれ。この時はwide awakeです! 後ろの広告 I’M IN CHARGE.(私が任されています=あなたを起こす役を) がなんとなくこの話に関係しているから、よしとしようっと。魔法シリーズの登場人物マリーパットの撮影。
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