幻の「岡田光世と訪ねるニューヨーク2泊3日の旅」

新聞記者時代の元同僚(上司かな?)から突然、連絡を受け、数十年ぶりに今日、会った。私が『ニューヨークのとけない魔法』のシリーズ(文春文庫)などの本を書いていると知り、何かビジネスに結び付くのでは、と考えたらしい。

ランチを食べながら、話しているうちに、「岡田光世と訪ねるニューヨーク2泊3日の旅」なんてどう?と彼。 (2泊3日って、ずいぶん、短いんですね。)  そう、彼の系列には、大手旅行会社があるのだ。  で、街角や地下鉄で、「ちょっと、あそこでドーナツ売ってるおじさんに話しかけてみたら?」「あそこでムーンウォークしているお兄ちゃんと、一緒に踊ってみたら?」などと私が参加者にけしかける、っていうのはどう? と私。

半分、本気になりかけたところで、「でもさ、うちの旅行会社、国内旅行だけなんだよね」と彼。  それを早く言ってちょーだい!

デザートを終えようとしている頃に、「光世教」の新興宗教団体を作ったらどうかな、と彼が提案する。  私の名前、岡田光世、って、教祖っぽいよね、と私もその気になりかける。

そういえば、その昔、ニューヨークで、パーティに来ない? と知り合いに声をかけられた。 「行く、行く。何、持っていけばいい? 赤ワイン?」などと聞き、ワクワクしながら訪ねたら、見当違いも甚だしく、それは新宗教、真光(世界真光文明教団)の集会だったのだ。  そこで私は、入団をかなり強く勧められたのである。

それもそのはず。真光の創立者の名前、知ってます?  岡田光世ならぬ、岡田光玉、なんです。

ということで、はかない夢に終わった「岡田光世と訪ねるニューヨーク2泊3日の旅」で、訪れたかもしれないグランドセントラル駅の写真です。

ニューヨーク、グランドセントラルステーション - 岡田光世

岡田 光世  / Okada Mitsuyo

 

 

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