Palm Sunday(枝の主日)、ブライアントパーク・グリルでの頼みごと

【会場変更の重要なお知らせ】6月4日、青山学院で行われる講演会の会場が、下記のとおり、変更になりました。

6/4(土) 青山学院講堂で講演します。その後、読者親睦会があります。

 

この前の日曜日の午後、2種類の葉っぱを手にBryant Park Grillへ。マンハッタンのブライアントパーク内にある素敵なレストランで、気候のよい季節には外でも食事ができる。

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葉っぱの1種類はかなり大きいし、こんなお願いをする客は珍しいだろうけれど、NYならきっと、OK! と言ってくれると思ったから。
店に入ったとたん、待っていた見知らぬ女性客が、それに気づき、Palm! と言って、ほほ笑んだ。キリスト教になじみのある人なのだろう。
幸い、受付で待っていたのは、その女性たちだけだったので、少なくとも受付はそんなに忙しくなさそうだ。受付の女性に葉っぱを見せ、「日本から来ている知人と、共通の友人たちが、これからここで食事をすることになっているのだけれど、私は予定が入っていて会えないの。申し訳ないんだけど、これを渡してもらえないかしら? 今日は特別な日だから、喜ぶかなと思って」。

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レストラン内の撮影は、許可を得ています。
ヤシの葉は、その朝、ふたつの教会で手渡されたもの。イエスが十字架にかけられた直前の日曜日、Palm Sunday(枝の主日)だ。受難を前にエルサレムに入ったイエスを、人々がヤシの葉を手に、あるいは道に敷いて迎えたことなどに由来している。
受付の女性は「もちろん、いいわよ」と答え、「その人にメモでも書いたら?」と提案してくれた。palmが特別なものであることを書き、でもこれから市内を観光するだろうし、「大きいから邪魔だったら、棄ててください」と添えた。palmの意味を思えば忍びないが、仕方ない。
その知人はまだ、何度か会っただけだが、私を「みっちゃん」と呼ぶ。私は一度、レストランを出たものの、すぐに引き返した。受付の女性はユーモアのありそうな人だったから、その葉っぱは「みっちゃん」から、と知人に口頭で伝えてもらったら楽しそう、と思ったからだ。
店のドアを開けるとそこに、その日本の知人が困惑した顔で立っていた。同行している彼の息子さんと、彼らを案内してくれていた共通の友人も。早めに店に着いたようだ。
受付の女性が私に気づいたとたん、わけがわからない様子の友人たちに、「この人よ、この人!」と笑いながら伝えている。
「葉っぱが大きいから邪魔だったら、捨ててください。でも、これを持ってマンハッタンを歩いたら、きっといろんな人が声をかけてくると思う」と話すと、「ホント?」と嬉しそうな顔をしてくれた。
さて、どうだったかな。答えはまだ、彼に聞いていない。

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大きな葉っぱは、もう一枚あった。Bryant Parkに行く途中、すぐそばの図書館の前で、せっせと自費出版の本を売っている”作家”がその日も笑顔ですわっていたので、Palm Sundayだからね、と差し出すと、Thank you, Mitsy! Thank you! So nice of you! とさらに大きな笑顔を返してくれた。

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明日の日曜日は、十字架にかけられたイエスが3日後に復活したことを記念する復活祭(Easter)ーー。
図書館前にいるこの作家は、拙著『ニューヨークの魔法のじかん』(文春文庫)に登場します。この人はすごい人です。また、彼の人生について本に書きます。まだ読んでいない方はぜひ、読んでくださいね。

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