11月3日のアメリカの中間選挙について、保守で共和党寄りのFOXニュースでも、トランプ大統領と共和党に逆風が吹いていると報道しています。とくに下院では民主党が優勢と見ています。

FOXの世論調査でも、トランプ氏の支持率は36%と過去最低。2024年の大統領選挙で物価引き下げを約束していたにも関わらず、国民が生活費や物価の高騰に苦しんでいることが、大きな要因とみられます。上院については、共和党が取る可能性も残されてはいる、という感じでしょうか。
Trump country at a crossroads
トランプの支持基盤が岐路に立たされている
FOXニュースでもこのように報道されるなか、トランプ氏はFOXに対して共和党に対して公平に報道してこなかったと不満をぶつけています。中間選挙、もう目の前です。

大統領選挙や中間選挙の結果は、アメリカだけでなく、世界にも大きな影響を及ぼします。
けれど、私にはそれとは別に、個人的な思いがあります。
アメリカ人の友人には、トランプを嫌悪する人もいれば、熱烈に支持する人もいる。どちらとも言えない人もいる。「トランプのアメリカ」の取材でも、実にさまざまな人たちと話をしました。
彼ら一人ひとりの顔を思い浮かべると、なぜか胸が苦しくなるのです。

昨年の夏、私はアイダホ州メリディアンという保守的な町で、トランプ支持者の女性二人と数週間、ともに過ごしました。町や教会で、いろいろな人と触れ合いました。彼女たちは今、中間選挙を前に、教会でも家でも祈りを捧げていることでしょう。

一方、ニューヨークの友人たちは、そのほとんどがトランプを嫌悪しています。トランプが世界中を混乱に陥れたことで、彼らの怒りは以前にも増しています。いや、親しい友人には正統派ユダヤ教徒もいて、彼らの多くはトランプ支持者です。NYの友人たちもまた、固唾を呑んで選挙の行方を見守っています。
同じアメリカに暮らしながら、見ている世界も、信じているものも、あまりに違う。
その間には、簡単には埋められない溝がある。互いの思いを理解しようとしても、どうしても越えられない何かがある。
私は、そんな人たちの顔を思い浮かべながら、中間選挙を迎えようとしています。

(写真:1枚目以外は、すべてアイダホ州で撮影)
