「コロナで野球にもコンサートにも行けないし、あの子らは今、ほかにやることがないんだ!」――。
ニューヨーク・ブルックリンの街角で、「社会主義」を唱えるデモを聞きつけて、どこからともなく集まってきた住民3人は、すっかり意気投合。民主党寄りのニューヨークで肩身の狭い彼らトランプ支持者は、水を得た魚のように、ふだん話せない本音を熱弁し始めた。
私は1970年代にニューヨークを初めて訪れ、80年代から住み始めた。この街が変わっていくさまを見続け、この連載で紹介している。今回は、前回「コロナが生み出す『社会主義』デモ」の続きを伝えたい。
<写真>デモ行進が通りかかる交差点で自転車を止め、デモ隊を誘導する人たち
岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
社会主義デモに反発、勝利誓う共和党支持者