ある冬の日、大雪のなか渋谷の街を歩きながら、心が折れそうになっていた。ふと携帯を見ると、メッセージが現れた。夫からだった。
愛する光世へ
今日も、小さな身体にむち打って、書店回りをしているのですね。この大雪なのに。
たぶん、これからも人生の中で、こういう場面は何度もあるのでしょう。自分は器の小さい人間ですが、そんな光世を支えながら生きていきたいと思っています。
光世の大事な子供の出産直後なので、今はドタバタしていますが、二人でゆっくり秘蔵のワインを飲む時間をいずれ作りましょう。
笑いあり、涙ありのフルボデイの人生に、乾杯しましょう。自分のあっさりした人生に、いつも「感動」というすてきな香り、ほのかな甘み、そしてタンニンを与えてくれてありがとう。
2月14日 塩崎 智
そう。大雪のその日は、バレンタインデーだった。涙を拭いて、足を運んだ次の書店。親切に対応してくれた書店員さんの胸の名札に、「我妻」(わがつま)と書かれていた。
夫が”出産“と書いたのは、”本を産んだ=新刊が出た“ということ。これまでも、丸善丸の内本店には、本が出ると必ず見に行った。
シリーズすべて並べれば、場所を取ってしまうのに。そして今回、新刊が出た時には平積みになっていたのに、そのあと、「こっちのほうが目立つと思って」と目の高さに面陳にしてくれていた。
どの本がおススメ? とよく聞かれるけれど、正直、答えられない。その時々にベストを尽くしたものだから。読んでいない本があったら、ぜひ手にとって見てほしい(コメント欄にシリーズの内容紹介を貼りますね)。
シリーズすべてが揃っているところは、そんなに多くはありません。棚差しで1冊ずつ揃えてくださっている所は多いかと思いますが、シリーズで面出しで展開してくれているいくつかの書店を(私が自分の目で確認したところだけなので、東京とその近郊になりますが)、感謝の思いを込めて、ここに紹介させていただきます。関西など他地域の様子は、見かけたら教えてくれるとうれしいです。
八重洲ブックセンターのルミネ荻窪店では昨日、新刊にサインしてきました。すべてのサイン本に、元気が出るメッセージを添えて。
上大岡駅すぐの八重洲ブックセンター 。村上春樹氏と並んで。嬉しい❤️
そして、赤羽の文教堂は、ずっとシリーズで展開してくれてきました。