この写真もマイウェイでしょ❤!
地下鉄のトランペット吹きとホームの白髪男性が、心を交わし合ったあの一瞬が、今も鮮明によみがえるーー。
『ニューヨークのとけない魔法』(文春文庫)の「地下鉄のマイウェイ」が、青空文庫朗読コンテストの課題に選ばれました。
「マイウェイがアメリカ人にとってどんな歌なのか知りたい」
昨年12月の講演会で『ニューヨークの魔法のかかり方』を朗読してくれた朗読グループ「5 Thanks」代表の前尾津也子さんの、そんなリクエストにお応えして、先日会ったサラ(「NYの魔法」シリーズに何度も登場)に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
The song is like an anthem and is very inspiring to me. Like Robert Frosts poem “The road not taken”, Americans love its theme of independence.
この歌は感動を与えてくれる賛歌です。ロバート・フロストの詩「選ばれざる道」のように、アメリカ人はこの独立の精神のテーマを愛しているのです。
ロバート・フロスト、オハイオの大学の米文学の授業で読みました。あれもいいですよねー。で、改めて「マイウェイ」の歌を聞いてみると…「ひえー、穴があったら入りたいよー」と思ってしまった歌詞でしたが、じつはこれ、フランス人が作ったまったく別のシャンソンの歌に、ポール・アンカがまったく別の、しかもあまりにも違いすぎる歌詞をつけて作ったんですね。しかもその曲、「イマイチだと思ったけど何かがある」と、ポールが権利を無償で獲得したとか。でも、オリジナルのこのシャンソンも、なかなか味があっていいですよ。
そっちの歌詞を聞いて、あまりの違いに思わず笑ってしまい、そして夫とふたりでちょっと安心しちゃいましたが、でもでも、これまでの人生を深く反省し、よっしゃ、フランク・シナトラのマイウェイを葬儀で流されても恥ずかしくない人生を生きていくぞ、と心を新たにしたところでございます。今からでも、遅くない、遅くない。
日本朗読検定協会主催のこのコンテスト、ただ今まさに受付中です。高校生以上であればどなたでも参加できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。その節はぜひ、「地下鉄のマイウェイ」をお選びください!
「ニューヨークの魔法」シリーズは、版元である文藝春秋の承諾を得て、自由に朗読していただけることになりました。その節は必ず著名と版元を公表し、朗読する旨をこちらにお知らせください。
「マイウェイ」も、そのオリジナルも、リンクを貼ったので、ぜひ聴いてみてくださいね。どちらも和訳付きです。多くの方に青空文庫朗読コンテストを知っていただくために、この投稿の「いいね」、シェアもお願いいたします!
「マイウェイ」(和訳付き)
「マイウェイ」のオリジナルのフランス語の歌(和訳付き)
https://youtu.be/7QXLIwodSIA
🍷「ニューヨークの魔法」シリーズ(文春文庫、第1弾〜第8弾まで)ー世界一お節介で、図々しくて、孤独な人たち。でも、泣きたくなるほど、温かい。たった一度のあなたの人生を、もっと肩の力を抜いて生きていこう、と思うはず。どの話にもニューヨークでよく耳にする英語がちょっとだけ入っていて、ほっこりしながら英語も学べます。シリーズのどの本から読んでも楽しめます。シリーズはすべて、普通の文庫(紙)もKindleもあります。内容はAmazonでどうぞ。下のチラシをクリックすると、飛びます。