コルシカ島の青い空を見上げて

大阪で地震があったのですね。今もたくさんの方が、心細い思いで過ごしておられることでしょう。友人も読者の方も、心配です。命を落とされた方のご冥福をお祈りいたします。被害に遭われた方、一日も早く平安が訪れますように。

今、日本から遠く離れた、フランス南部のコルシカ島にいます。海あり、山あり。手付かずの自然の残る場所です。ここでもうひとつ、哀しい知らせを友人から受け取りました。

「私たちの母であり、太陽であった先生が、天に召された」と。
ずっと慕い、尊敬し続けてきた青学の英文科の恩師でした。先生の御遺志で、誰にも知らせずにすぐに荼毘に伏してほしいと。大学の名誉教授として、大学葬があってもよいほどの方なのに、葬儀もしないでほしい、と。

世話してくれた方に、ありがとう、の言葉を残して、そのあと静かに息を引き取られた、と。今回、長いこと、日本を離れる前に、先生に逢いに行きました。別れ際に、先生の方から私の握って、それはそれは強く握ってくれました。日本に戻ったら、また会いにきます、と伝えると、もうその時にはいないかもしれません、とおっしゃった。

東日本大震災の時にはニューヨークにいましたが、あの時も祖国日本にいて、ともに哀しみを分かち合えなかったことが辛かった。

今、同じ日本の地にいないことが、とても悲しい。でも、もう先生は、コルシカ島の太陽のように。あそこから私たちを見守ってくれているのだと、天ばかり見上げています。

【お知らせ】以前、コメント欄に書きましたが、ここ数年、6月に企画されていた親睦会は、私が日本におりませんので、今年はありません。恒例の12月の講演会は、次回は時期を変えて4月頃を予定しています。それに合わせて、「ニューヨークの魔法」シリーズの新刊、刊行予定です。そしてもうひとつ。嬉しいニュースがありますが、それはまた後日、正式に決まりましたら、お知らせいたしますね。

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