ニューヨークの地下鉄で立ちながら、得意な芸を久しぶりに夫に見せていた。
舌を使って口の中でガムを広げ、パチンと音を立てる。
昔よくやっていた、数少ない私の芸(と言える?)。
夫もやってみようとするが、うまく鳴らない。
私がもう一度、得意げにやってみせる。
パチンと大きな音がする。
と、前にすわっていた黒人の男の人が、私を見上げる。
そして、私に向かって、右の親指を立てて、笑った。
彼はTシャツを着て、「New Yorker」と書かれた野球帽を被っていた。
そう。これがニューヨーカー。
昨日、アップした連載の記事。「ニューヨーク市民が恐れる、銃隠し持つ観光客」のリンクが、文の途中から始まっていました。お詫びします。こちらで全文が読めます。記事の上にある「Facebook」や「Twitter」のボタンをクリックし、シェアしていただけると嬉しいです。