ようやく先が見えてきた。
これから編集者と目次(構成)を固め、写真を選び、原稿を読み返し、まだ頁に余裕があればストーリーを増やし、原稿は月曜日に印刷所へ!
ここ1か月半ほど、これ以外はほとんど何もせず、朝から晩までPCの前にすわり、足が退化するのではと本気で心配するほど外に出ず、集中した。
「ニューヨークの魔法」シリーズ第7弾は文庫書き下ろし。
エッセイの最後の一文がピタッと決まったとき、思わずガッツポーズになる。
たぶん、体操の着地がピタッと決まる感覚に似ているのだろう。
「ニューヨークの魔法」シリーズ第7弾は、2か月前に亡くなったドンに捧げようと思う。
第6弾は、車椅子生活が10年上続いたビルに捧げた。
これはビルのベッドルームの窓から見える景色。
この風景を見て、朝、起きるとビルは、Life is good.(人生っていいものだ)とつぶやいていた。
ーー『ニューヨークの魔法のことば』(文春文庫)「車椅子の人生」