バレンタインデー。ＮＹの地下鉄で一輪のバラの花を手にしている女性がいた。素敵ね。カレからもらったの？ と声をかけると、残念ながら、違うの。オフィスでみんなにくれたのよ。
義理チョコならぬ、義理バラか。
この日、アメリカでは男性から女性へバラなどの花を贈ることが多い。我が家もアメリカ式のはずなのだが（私が決めた）、今年は何も気配なし。「うちはたしか、アメリカ式だったよね」と朝、本人に確認してみたところ、「こんなに忙しくて、いつ準備しろって言うんだよ」とのこと。たしかにこのところ、ふたりで雑務に追われ、家から出られない状態。
「本当は光世が大好きな新幹線が見えるホテルを予約してたんだけど、昨日、キャンセルしたんだよ。この雑務が終わらないと、落ち着かないだろ？」と夫。
そんなサプライズが用意されてたの？涙
「今夜は光世の得意料理のチキンのワイン蒸しとシャンパンにしよう。あれは最高の料理だよ。昔もお祝いの日には、あれを作ってくれたよね」と言うではないか。
チキンのワイン蒸しは、フランス料理でココバンという立派な名前がある。私はすっかり気をよくして、愛する夫のために作ろうではないかと、夕方、張り切って、キチンへ。一応、２階にいる夫に「チキンのワイン蒸しと、チキンをただ焼くのと、どっちがいい？」と叫んでみた。
「う～ん、ただ焼く方がいいかな」だと！ 「チキンのワイン蒸しが食べたかったんじゃないの？」「う～ん。あのほうが絵になるかなと思っただけ」だと！！
だから、今朝は絵にならないチキンの塩焼きの写真だよ。
食卓には、母が用意してくれたとろろ芋が参加している。とろろ芋にあおくさ粉を振りかけようとしたら、「せめてハート型にかけてよ」と夫に言われて、努力したけど、お尻の形だね、こりゃ。
Happy Valentine’s Day to you!