セントラルパークの恩返し

昨日の続き…セントラルパークの無料シェークスピア劇は、並ぶと1人2枚もらえる。一応、2枚もらい、数人の友人に電話してみたが、急だったので、誰も行けない。その前の夜(というかその日の朝)、睡眠時間30分だけだったので、数人でギブアップして、寝ました!『ニューヨークの魔法をさがして』(文春文庫)で書いたように、開演間際に見知らぬ人から1枚、チケットをもらったことがある。今日はそのお返しをしようと思った。

11791966_1161014480592079_4723942480972142456_oあの時の私と同じように、開演間際にスタンバイの列が並んでいる人たちがたくさんいる。今回の私のようにチケットが余った人や観られなくなった人が、チケットをスタッフに返し、それをスタンバイの列に並ぶ人たちに、順番に配るのだ。あの時、私は列の最後のほうに並んでいたのに、見知らぬ人がチケットをくれた。私もそうしようかと思ったが、やっぱり前に並んでいる人たちにfairでない。あの時も、私のせいで誰か1人が観ることができなかったのだ。

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スタッフに私の体験を話し、「同じことをしたかったけれど、でも、やっぱりfairじゃないわね。だからあなたに戻すわ」と1枚、返した。「あなたの言うとおり、fairじゃないわね。私に戻してくれて、ありがとう」とスタッフの女性が言い、チケットを受け取った。

席についてしばらくすると、隣にインド人女性がすわった。「それ、私が戻したチケットなのよ。朝6時から6時間も並んだんだから」と笑いながら伝えると、彼女はびっくり。彼女も友人2人も、開演30分前にスタンバイの列に並んだのに、チケットを入手できたという。ぼーっとしながら、6時間も並んだというのに。きっとあの時、私にチケットをくれた人も、そう思っていたのだろうな。

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Free Shakespeare in the Park (Central Park, New York City)

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