昨日の続き…セントラルパークの無料シェークスピア劇は、並ぶと1人2枚もらえる。一応、2枚もらい、数人の友人に電話してみたが、急だったので、誰も行けない。その前の夜(というかその日の朝)、睡眠時間30分だけだったので、数人でギブアップして、寝ました!『ニューヨークの魔法をさがして』(文春文庫)で書いたように、開演間際に見知らぬ人から1枚、チケットをもらったことがある。今日はそのお返しをしようと思った。
あの時の私と同じように、開演間際にスタンバイの列が並んでいる人たちがたくさんいる。今回の私のようにチケットが余った人や観られなくなった人が、チケットをスタッフに返し、それをスタンバイの列に並ぶ人たちに、順番に配るのだ。あの時、私は列の最後のほうに並んでいたのに、見知らぬ人がチケットをくれた。私もそうしようかと思ったが、やっぱり前に並んでいる人たちにfairでない。あの時も、私のせいで誰か1人が観ることができなかったのだ。
スタッフに私の体験を話し、「同じことをしたかったけれど、でも、やっぱりfairじゃないわね。だからあなたに戻すわ」と1枚、返した。「あなたの言うとおり、fairじゃないわね。私に戻してくれて、ありがとう」とスタッフの女性が言い、チケットを受け取った。