指よ、もっと大事にするからね

これ、私の腕。精神的にも肉体的にもそうですが、人は痛い思いをしないと、ありがたみがわからないことって多いですね。「こんなになっちゃって、ごめんね。これからはもっと大切にするからね」とひとさし指をマッサージしながら、語りかけています。たった一本の指が使えなくなると、ほかの指も不自由になるけれど、その指をほかの指が一生懸命にかばい、支え、補うのですね。人の体ってすごい。

ロウソクのロウが入った熱いお湯に５～１０回、手を入れると、手に膜が何重にもでき、手が熱くなっていきます。タオルを巻いてしばらく保温し、そのあと、ロウを取って指を動かすリハビリをしています。左手のひとさし指（第二関節）にひびが入ったのはもう３か月も前なのに、骨折を治すために固定した直後に、忙しくてきちんとリハビリをしなかったせいで、指が固まって、動かなくなってしまいました。

このまま、一生固まってしまわないんでしょうか、と不安げに尋ねる私に、整形外科の先生は、「あなたの努力次第です。痛いのを我慢して、とにかく動かすこと」と。ものすごく痛いのですが、家でも右手で手の平に指を押し付けています。レントゲンの先生も、「がんば！」と言ってくれたので、頑張ります！

ちょっとした不注意で、こんなことになってしまって。皆さんも、毎日、一生懸命、働いている指を大事にしてあげてくださいね。