私たち夫婦を入れて14人の集まりになるはずだった。前に夫と3度数えて、参加者の人数はその計算になった。が、2人、現れない。
始まって2時間もしてから、鯨井クンがいないことに皆が気づく(ひどいね、私たちも)。鯨井クンは当日、何も手伝っていないが、読者の人たちには顔なじみで、親睦会と三次会でも盛り上げてくれたから、シャンパンと赤ワイン持参ということで、仲間に入れることになった。
「あいつ、絶対、忘れてんだよ」と皆は言うが、昨日の朝、「本日は6時に宅に行けばいいのかねぇ!」とメールがあった。
あわててメールを確認すると、「ここは何処だ。住所を知らせてくれい」と1時間半も前に彼からメールが入っている。
彼は何度も拙宅に来ているが、ひと駅、間違え、道に迷ったらしい。いつもメールのやりとりなので、私の電話番号を知らないのか、電話はなかった。
「今日は縁がないと考えて、新宿でシーメを食してる、皆の衆によろしく! すまん」と再び、メールが入る。
すぐそこまで来ていたのに。ごめん、鯨井クン。
皆の衆は楽しんでいた。私もあまりに楽しく、ホストであることを忘れ、用意していたお刺身も、皆さんからいただいたケーキやお菓子も出し忘れてしまった! ごめんなさい。
「講演会の日、何かあったら、お手伝いしますから」とかなり前から申し出てくださっていた読者の女性がいた。お会いしたこともなかったが、出版社気付で何度か手紙や、書店で飾る手作りのPOPを送ってくれたことがあった。お言葉に甘えて、親睦会の受付をお願いした。
彼女は九州の宮崎から講演会に来てくれた。打ち上げに参加できないのはもちろん、わかっていたが、招待メールは送った。
「遠方ですので、参加できないと思いますが、お手伝いいただいたお仲間ですから。一応、招待は送らせていただきました。でも、お気になさらずに。心はともにあるよ、という気持ちでお送りしましたので。You’ll be with us in spirit.」とメッセージを添えて。
すると、意外な返事が届いた。飛行機がとれたらぜひ参加したいです。ギリギリでも取れたら、参加させていただいてよいですか。前日になるなかもらしれませんが、と。
とても驚いたが、そう言ってはくれても、まさか宮崎からわざわざ来れないだろうと思っていた。
前日、彼女からメッセージが届いた。飛行機がずっと全便満席で、キャンセル待ちも容易でない状態が続いています。鹿児島発着も熊本発着も同じくで、たいへん残念ながら、気持ちだけ参加させていただきます、と。
本当に来てくれるつもりだったんだ……。
前に夫と打ち上げ参加者の人数を確認したとき、どう考えても宮崎からの参加は無理だろうと思い、人数に入れていないはずだった。
昨夜、だれも忘れているはずはないのに、女性が1人、現れない。男性7人、女性7人のはずだ。
だれだろう、と今日もずっと考えていた。
そして今、気がついた。私たちは宮崎の彼女も、人数に入れていたのだ。
彼女から来られないと連絡をもらったあとも、人数から減らしていなかった。彼女の席を用意し、お皿も置かれていた。
You were with us in spirit.
あなたの心は、私たちとともにありました。
彼女のためにも、昨日の様子をコメント入りの写真付きでアップしましょう。今日は午後2時まで皿洗いと後片付け。そのあと、疲れ切って仕事にならず、ソファに横になり、目が覚めたら午後8時だった。
*コメントはあとから入れるので、投稿をクリックし直さないと、読めないかと思います。全員そろった写真は、すっかり撮り忘れました。
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