私の大好きなBilly Joelの「My Life」は、ベートーベンの第九「歓喜の歌」の前奏で始まりました。

マジソンスクエアガーデンで100回目を記念するビリー・ジョエルのコンサート。その数は彼が最高だそう。69歳になっても素晴らしい歌声です。後ろのご夫婦は、ニューヨーク州北部から娘さん夫婦と来ていました。「娘の夫は20代なのに、ビリージョエル が大好きなのよ」とお母さん。

『ニューヨークの魔法の約束』を読んだ方は知っているように、前回はハプニングがあり、泣きそうになりましたが、結局、心やさしい警備員さんのおかげでステージがバッチリ見えました! その時はアリーナ席のかなり前の方で、そこは平らなので前の人が立つと自分の席からは何も見えなかったのですが、今回は階段状の席だったので、前にはせたけが2メートルくらいありそうな男性がふたりいたけれど、その間からバッチリ!

しかも、今回はちゃんと準備して、10センチくらいありそうな👠を履いていきました。何しろ、私は150.08センチ(150センチとは言いません!)なんです…涙。

右隣には20代くらいのカップル。コンサートが始まると、カレのほうが外に出ていき、しばらくすると、マリファナのにおいがぷんぷん。外かトイレで吸ってきたのか。これから大騒ぎするのだろうと思ったらーー。会場全体がものすごい盛り上がりで、連れのカノジョもビール片手にノリノリに踊っているのに、カレはコンサートの最後まで、悲しそうな死んだような目をして、前を向いてすわっている…。何度か思い出したように立つこともあったけれど。そして、曲が終わると、一応、力なく拍手はします。

「きっと来たくないのに、カノジョに無理やり、誘われたんだよ」と私の夫。
「いや、きっとこれがふたりの最後のデートで、哀しみにひたっているんだよ」と私。それとも、マリファナの吸いすぎ?(といっても、私は吸ったことがないので、どうなるのかよくわかりませんが…)

日中は週末以外毎日、開館から閉館まで、図書館で資料集めと論文執筆をしている夫。この日も一日中、図書館にこもって研究していたあとでした。しかも、ビリー・ジョエルのコンサートは初めて、MSGでのコンサートは二度目。なので、コンサートの間、本当に幸せそうで、「ああ、あとはブルース・スプリングスティーンを聴くことができたら、本望だなぁ」と思っていたところへとゲストとしてしたのが、じゃーん、その張本人。「Born in the U.S.A」が有名ですが、「Born to Run」と「Tenth Avenue Freeze-Out」を歌ってくれました。

いやー、夫はそれはそれは幸せそうで、何度も拳を振り上げて叫び、歌っていました。ふだんは冷静なカレ。こういう姿をみるのは、うれしいものです。

 

前回、トランプの連載で歌詞を紹介したビリーの「アレンタウン」。ラストベルト(さびれた工場地帯)の町を歌ったもので、聴いていたら連載の話を思い出し、胸が熱くなりました。

My LifeやMoving Out、She’s Always A Woman to Me など、大好きな歌も歌ってくれて、至福の時でした。

MSGの前には、このコンサートを記念して、ビリーのピアノが展示されていて、みんな、写真を撮っていました。

MSG内ではカメラやビデオの超有名販売店の「B&H」(この店のエピソードは、「ニューヨークの魔法」シリーズにも何度か書きました)が簡易スタジオのブースを設置して、無料で記念写真を撮ってくれました。会場入口で配られた100回目を記念するバナーを手に。まるで犯罪者みたいね、と言ったら、カメラマンの青年が笑っていました。

こういう写真はいつも悲惨なもので、まったく期待せずに歩きながら見てみると、意外や意外。私たち夫婦のベストショットかも?笑 私はわざわざブースに戻っていって、カメラマンの青年に「You’re a great photographer.」と伝えると、嬉しそうに「Thank you.」と答えてくれました。

会場ではみんな、携帯や小さいカメラで写真や動画を撮っていますが、とくに背の高い人(私のひがみ?)が携帯を掲げて撮影すると、後ろの人の迷惑になるので、自分でも撮っておきながらナンですが、これは禁止したほうがいい気がしますね。

「ニューヨークの魔法」シリーズに登場するゲイルは、コンサートにしょっちゅう行っていて、彼女によれば、携帯や小さなカメラでの撮影は、PRにもなるのでOKというところが多いとのことです。実際、ゲイルは、MSGでのビリージョエルのコンサートの写真をバンドのミュージシャンに送ったところ、とっても喜ばれて返事が届き、公式ページか何かに使ってもらえたとか。

容量が大きすぎる動画をアップする方法がわからず、ブログには動画はありません。分かり次第、追加しますが、岡田光世のFBやインスタ、ツイッターで探してくださいね。

Madison Square Guarden, New York City

 

☕「ニューヨークの魔法」シリーズ(文春文庫、第1弾〜第8弾まで)ー世界一お節介で、図々しくて、孤独な人たち。でも、泣きたくなるほど、温かい。たった一度のあなたの人生を、もっと肩の力を抜いて生きていこう、と思うはず。どの話にもニューヨークでよく耳にする英語がちょっとだけ入っていて、ほっこりしながら英語も学べます。シリーズのどの本から読んでも楽しめます。シリーズはすべて、普通の文庫(紙)もKindleもあります。内容はAmazonでどうぞ。下のチラシをクリックすると、飛びます。