ノルウェーといえば、フィヨルド。この辺りはその昔、氷河に覆われていました。氷河が侵食して作られた谷に、海水が入り込んで形成された入江が、フィヨルドです。昨日はフィヨルドをフェリーでクルージングしました。
フェリーで話した老夫婦は、アメリカ中西部、カナダに近いミネソタ州ミネアポリス北部から観光に来ていました。私が高校時代に1年間、留学していたウィスコンシン州の田舎町から、車で2時間の距離。気候が似ていることもあり、あの辺りにはノルウェー人、スウェーデン人が多く住んでいます。この女性の祖父母は皆、ノルウェー人。「私が三代目。今回、初めてここを訪ねて、親戚とディナーもできたのよ」と嬉しそう。
「これまで多くの場所を旅してきたけれど、素晴らしい天気に恵まれたこともあるのでしょう。これまでの旅で最高の日かもしれないわ」と私が話すと、彼女も同感。
「アイルランドの自然は素晴らしかった。でも、ここはさらに素晴らしいと思うわ」と。
”We all deserve this weather.”(私たちみんな、この晴天に恵まれるだけの価値があるってことね)と冗談を言うと、”Yes, I think so.”(そう思うわ)と真面目な顔で答えたので、ちょっと後ろめたくなった。
だって、私、旅に出てから、何も仕事をしていないんだもの。でも、ま、旅も私の仕事、というか、人生みたいなものでしょう。
昨日は比較的、牧歌的で穏やかな地形でしたが、今日はもっと険しい地形のフィヨルドが見られるようで楽しみ。ホテルの目の前が大きな湖。午後2時頃まで、湖を眺めながらゆっくりしてから、出かけます。今日も晴天。神に感謝です。
湖はホテルのテラスから歩いて20メートルほどの距離にあるのに、今朝8時頃は霧で真っ白。何も見えませんでした。これを書いている間に、水面からみるみるうちに水蒸気が蒸発。幻想的な風景でした。ああ、これだから、旅に出ると、ブログでアップする時間がなかなか取れないのですが、旅が終わったら、もっと書きますね! ヨーロッパへの難民のこと、そしてステキな出会についても。
12月12日は講演会&サイン会&親睦会があります。皆さまにお会いできるのを楽しみにしています!
http://okadamitsuyo.com/blog/2015/09/07/under_the_spell_2015_winter/
岡田光世 / Mitsuyo Okada