「バイデン勝利」のニュースが流れた瞬間、ニューヨーカーたちは沿道に繰り出した。半日、街中で過ごして、私はどれだけの数の笑顔を見ただろうか。これほど人々がハッピーに見えた日が、あっただろうか。ある女性は「今日は2020年で最もハッピーな日」と私に語った。
コロナ真っ盛りのニューヨークなのに、コロナの前に、平常に、戻った。他人に心を開き、すぐに会話が始まる、私の大好きなこの街に、久しぶりに戻った。そんな思いでいっぱいになった。
多くの人がトランプ氏に嫌悪感を抱いているニューヨークで、彼の存在が人々をこれほどまでに抑圧していたことを、改めて思った。昨日、私が最も多く耳にした言葉は「Fuck Trump!」だった。これまでニューヨークで出会ったトランプ支持者たちはこの日、どこで何を思っていたのだろう。