たくさんの笑顔、Bethlehemにて

Bethlehem—-ベツレヘムはパレスチナ自治区にあり、住民のほとんどがアラブ人です。イスラエルがヨルダン川西岸地区との境に、自爆テロ防止のために厚いコンクリートの分離壁を作ったので、その向こうで生活しています。自治区から外に出る時には、チェックポイントで厳重なチェックを受けます。私のような観光客も、外国へ行く時のようにパスポートと滞在許可書を見せ、荷物検査を受けます。

兵士以外のユダヤ人がここに入ることは、滅多にないようです。ユダヤ人はアラブ人が恐くて、パレスチナ自治区には足を踏み入れません。先日出会ったユダヤ人はキリスト教に改宗したので、イエス生誕の地ベツレヘムに行ったことがありますが、イスラエルのパスポートではなく、ポーランドのパスポートを使って入ったと言います。

一方、パレスチナ自治区のアラブ人も、ユダヤ人を恐れて生活しています。彼らに接点はありません。でも、壁のこちら側に、ごくふつうのユダヤ人のステキな笑顔がたくさんあるように、向こうにもこんなにステキな笑顔がたくさんある。一部のテロリストではない、ごくふつうのアラブ人たちの笑顔を、ぜひ知ってほしい。パレスチナの問題に解決策はないーー 。出会った人たちは皆、口をそろえます。でも、人はみんな同じ。平和を願っているのですよね。

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