「ちょっと、沢田研二に似てない?」と母

連載「岡田光世 「トランプのアメリカ」で暮らす人たち」の記事をたまたま読み、長年音信不通だった元同僚が、数十年ぶりに連絡をくれた。

それから、私の過去のブログを読んでいるという。

昨日は、皆既月食のオレンジ色の月を見て、私の母が、「ねぇ、あれ、太陽?」と聞いた話を読んだという。

「スゴイ笑った。お母さん、センスあるよねー」と。

センスというか…母は真面目に太陽と勘違いした。
夜だというのに…。

ブログに書いてあったから思い出したけれど、その皆既月食の日、母は帰宅するなり、私に激怒した。
「どうしてちっとも携帯電話に出ないの! 今夜のおかず、何にするかわからないから、ずっと電話してるのに!」

義妹が母の携帯をチェックすると…。私の携帯電話の番号を入力するはずのところに、母は「今夜、(おかず)何にする?」と入力していた…!

数日前、リビングルームでテレビを見ながら。母がしみじみと言う。
「この人、ちょっと沢田研二に似てない? どうして?」

皿洗いの手を止め、キッチンからリビングルームに行き、テレビを見てみると、マスコミの取材を受けている人が。

 

おかあさん、この人、沢田研二です…。

「あ、そうなの。沢田研二が年取ったなんて、知らなかったんだもん」と母。

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