青学大の原監督の「サンキュー作戦、大成功」。
出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝と学生駅伝で3冠、箱根駅伝3連覇、そして就任9年目。
感謝を込めて「サンキュー」。
今回の箱根駅伝も見事。圧勝、圧巻だった。
選手、監督ともにプレッシャーも大きかっただろうに。
青学大の絆のタスキには、部員、スタッフ、原晋監督、寮母で監督の妻・美穂さんの名前が書かれているという。支えてくれた人たちへの感謝の意が込められているのだろう。
気の毒だったのは、7区の田村和希選手。脱水症状に苦しみ、泣きそうな顔で、時にはよろけながらも、必死に走り抜き、タスキをつないだ。原監督が給水を要請したが、給水のルール変更により、監督が運営管理車から下車して給水を行うことは、道路交通法違反となる場合があるため、神奈川県警からの要請があって禁止されたという。給水回数も減った。
悲壮な顔でふらふら走り続ける田村選手に、「支えは母校のタスキの重み・・・」と煽るナレーションを聞きながら、選手たちはどんなに苦しくても死ぬまで走り続けるのではないかと、不安になる。
無事にタスキを繋いだあとも、倒れることのなかった田村選手は、その後、救急車で運ばれた。
選手の命を守ることが最優先なのだから、給水ルールを見直すべきだろう。
「田村の分も俺が走る」と、田村選手からタスキを受け取った下田裕太選手は頑張った。
「あんな状態の中でも、少しでも差を残して粘って走ってくれた田村の粘り強い走りに感謝したいと思います」と会見で答えている。
ここまで選手たちを育てた原監督。2009年に、33年ぶり(史上最大のブランク)に青大を箱根駅伝出場に導き、結果は22位。2010年には8位、そして2015年から3連覇で総合優勝。「監督の言うことを素直に聞くような選手は面白くない」「自分のことを自慢しなさい」「チャラいは最高のほめ言葉である」と常識を覆す発想が素晴らしい。
母校・青学大の選手たち、おめでとう。感動をありがとう。
そして、すべての大学の選手たちの健闘に、拍手を送りたい。