恐ろしいニューヨーク!?

ニューヨークの私たちのアパートメントのすぐ裏の通りで、殺人事件があった。もう何年も前のことだ。午前2時頃、草陰に隠れていた男に射殺された。閑静で安全な地域だ。
ちょうどその直後の冬の寒い夜、リビングルームのソファで本を読んでいると、バーン! と大きな銃声のような音がした。ベッドルームのすぐ向こうから聞こえてきた。
発砲だ! ここはNY。何があってもおかしくない。
夫と私は、恐る恐るベッドルームへ行き、テラスへ続くフレンチドアのカーテンのわずかな隙間から、そっと裏庭をのぞいた。
外はいつもと変わらぬ、平和な夜のように見えた。
ふと見ると、テラスに何かの破片が散らばっている。

 見慣れた赤いラベルが目に入った。
Coca-Colaと書かれている。
寒さの厳しいNYでは、冬の間、テラスは第二の冷蔵庫として大いに活躍する。パーティで残ったコーラの大きなボトルが、キッチンの冷蔵庫に入りきらないので、ベランダで冷やしておいた。それが凍って膨張し、破裂したらしい。
コーラなんか、ぬるくたっていい。NYで穏やかに眠りにつけるのなら。心からそう思った夜だった。

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その頃の写真がみつかりました。今は亡き愛猫Ashleyとともに。「ニューヨークの魔法」シリーズに何度か登場するゲイルが、ブロンクスで拾ってきました。彼女が名付け親です。

【12月12日の講演会・親睦会・サイン会についてのお知らせ】
事前にお申込みいただく必要がありますので、お急ぎください。下記のURLに①~④の最新情報を加えましたので、ご確認ください。

http://okadamitsuyo.com/blog/2015/11/16/talk-xmas-party-booksigning/

②私がどのように英語を身につけたのか、誰にでもできる英会話上達の秘訣もご紹介します。

③今回、サイン会は講演前となります。私が原作の英語まんが『奥さまはニューヨーカー』(幻冬舎文庫、1~5巻)の絵を描いた島本さんが、本を買ってくださった方にご希望に応じて登場人物の顔を描きます。初めての試みです。

④親睦会で恒例の「NYの魔法検定試験」(笑いでいっぱいの楽しいクイズ遊びなので安心してね。景品が当たります!)を実施することにしました。例によって夫が”先生”です。出題範囲はシリーズ6冊目の『ニューヨークの魔法をさがして』(文春文庫、5月刊行)に限ります。簡単な7問ですので、ぜひ読んできてくださいね!

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