講演会から今日で、一週間たったのですね。参加者は講演会198人、親睦会79人。そして、三次会と、午後11時すぎまで、読者の方たちや友人たちと食事やお酒を楽しみながら、おしゃべりをし、それはそれは楽しい一日でした。
講演会会場は撮影禁止ということでしたが、席をはずしていてそのアナウンスを聞いていなかった友人が、知らずに撮った写真が今日、届きました。お客様のお顔が見えなければよいと、主催者から許可を得ていますので、講演会、親睦会と、何枚か、ご紹介しますね。皆さんがFBでアップした写真も拝借しました。
あのあと、読者の方々のブログなどを拝見し、空港で飛び立つのを待つANAの写真などを見ると、ああ、本当にこうして飛行機に乗って遠方から来てくださったのだなあ、と胸が熱くなりました。そして、初めてお会いした読者の方々ばかりなのに、旧友たちが去っていってしまったような、さみしさを覚えました。
親睦会におひとりで参加された方が多く、何人かの友人や読者の方たちに、ひとりでいる人には声をかけてあげてね、と事前に頼んでいました。夫も心配していましたが、親睦会会場に入ったとたん、皆さんが打ち解けて、にぎやかにおしゃべりしていたと、びっくりしていました。
親睦会について皆さんが寄せてくださった声で、何よりうれしかったのが、初めて読者の方たちが顔を合わせたのに、そうは感じられなかったということです。
「あの場にいた全員が、『仲間』と感じられた」「ホントは初めてだったけど、久し振りに再会した同窓生同士のように心が温かくなった」「親睦会で最後に歌ったHappy Christmasすごく良かった。あまり、歌詞を考えたことがなかったが、すごくいい歌詞だな、と思った。みんなで歌って何か、じーんときた」「東京ではなかなか味わえないようなHappy Holidayだった」「東京であんなパーティは初めてだった」といった声を寄せてくださいました。
そして、もうひとつ、うれしかったこと。年齢を超えて、皆さんが仲よくなってくださったことです。読者の方たちはNYという共通項がありましたが、私の友人たちのなかには、NYに関心のない人もいたことと思います。それでも、読者の方たちが友人たちの昔話やジョークに笑い、彼らの温かさを感じ取ってくれて、友人たちも読者の皆さんを交えて、楽しんでくれました。参加してくださった編集者や仕事関係者の皆さんも、読者の方たちに会うのを、楽しみにしてくれていました。
NYの街について私がよく口にすることば。NYは心と心が触れ合う瞬間に満ちている――。あの親睦会のとき、私は何度もそう感じました。何人もの読者の方が、皆さんと気さくにおしゃべりができて、まるでNYにいるように感じた、と感想を送ってくれました。
それはひとえに、あの場に集まってくださった方々の、オープンなお人柄ゆえだと思います。いつかまた、読者の皆さんや友人たちと、あのような機会が持てたら、どんなにすばらしいでしょう。皆さんが笑顔で再会し、今度は新しい仲間も加わり、NYの魔法が広がっていったら、こんなにうれしいことはありません。
講演会も親睦会も、スムーズに進行できたとはいえないかもしれませんが、皆さんがそれぞれ、何か温かいものを感じ、帰路に着かれたとしたら、これ以上の幸せはありません。
師走のお忙しいなか、駆けつけてくださった皆さん、ありがとうございました。そして、今回、お目にかかれなかった読者の皆さんと、いつかどこかでお会いできますように。
どうぞ、すてきなクリスマスをお迎えください。
岡田 光世 / Mitsuyo Okada