「寂しいから、やさしくなれる。」 “ニューヨークの魔法"――。孤独で寂しいはずの大都会で、人と人が出会い、心が触れ合う。それが忘れられない思い出になる。
なぜ、心に残る出会いが生まれるのか。
どうやって人に話しかけ、話しかけられるのか。
相手が心を開くのか。
私はよく、そう聞かれます。
この本の最後で、「魔法にかかる方法」をあなたにそっと伝えます。
(「できたての友だち」より)
目 次
できたての友だち
1 魔法からの贈りもの
郵便局のサンタクロース
クリスマスにセントラルパークの回転木馬に乗る
ブロードエウィの檜舞台で
花束を抱えた者同士
店員と客の粋な賭け
洗濯物とたわむれる
そうか、君は日本人なのか
羽田空港の五十五円
2 幸せを招く魔法のことば
最悪なダンスのお相手 マリーパットの場合
最悪なダンスのお相手 私の場合
ウィルダの敬虔な祈り
神聖なパンツよ、永遠なれ
ブロードエウィをめざす仲間たち
子どものリュックを背負った男
幻のサーロインステーキ
迷える羊
テロリストにあげたいもの
3 魔法は、一瞬で心を触れ合わせる
地下鉄のスパイダーマン
警官の拳銃の謎
ロンドンっ子は、猛暑がお好き
ロスト・イン・トランスレーション
NYを魅了する東京コレクション
日本の母とアメリカのマム
待ちに待った二ドルのリベンジ
俺じゃないよ、あんただよ
家族の肖像
4 孤独なニューヨーカーは、
魔法じょうず
ふうせん男に集まる人たち
ふうせん男になるまで
虹を抱えてマンハッタンを歩く
ステキなディナーなんて、お断り
ドラッグストアにストーカー現る?
みじめな野良犬のような私
バスの中ではすわりません
信号を守らないニューヨーカー
手ごわい客
5 魔法は教えてくれた。
「それでも、人生はいい」と
アメリカの高校の仲間たち
夫の初ニューヨーク体験
部屋を勧められた本当の理由
強烈すぎたニューヨークの免疫
敵国、日本を訪ねて
銀行員は心ここにあらず
バスの守り神
ビルからもらった指輪のあと
ミラノ、そして東京の、とけない魔法
魔法にかかる方法 一瞬が永遠に変わる
笑顔は、人の心を開く
あなた自身の英語で、思いを伝える
必要なのは、ほんの少しの勇気
ちっとしたひと言で、相手とつながれる
分かち合える話題は、どこにでも
昔からの知り合いのように
会話を続けるコツは・・・
遊び心を持って
気持ちのいいお節介
あとがき