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ニューヨークの魔法をさがして - 岡田光世

ニューヨークの
魔法の約束

文春文庫 680円
発売日: 2016/12/1







あの日、守れなかった約束。
口にすら出せなかった約束。
やっと果たせた、涙の約束。
後悔や叶わなかったこともある。
そのすべてが大切な宝物。
お節介で厚かましくて、
憎めないニューヨーカーたちが、
大都会の片隅で交わす約束は、
切なくて温かい。

ニューヨークの地下鉄で、
花売りの女性と花を買った男性の
「思いがけない約束」――。

若い女性とホームレスの男性が指を絡ませ、「小指の約束」――。

そして、著者が泣きながら書いた
最終章は、
日本兵と闘い、
ずっと苦しみ続けたドンと
著者の出会い、再会、別れ。
そして「涙で守った約束」――。

人と人をつなぐ数々の約束に、
笑い泣いたあと、
きっと自分に「約束」したくなるはず。

著者が、ニューヨークの人たちから教わったことを。
もっとわくわくする人生を、
思いっ切り、生きよう、と。

繰り返しの毎日に心が乾いていたら、
ニューヨークの魔法に
かかってみませんか。

目 次

はじめに


第1章 街角の奇跡
花売りに起きた奇跡
少年を追いかける私を追いかける
五番街の山羊さん
路上に咲くマーラの紙の花
イエローキャブの助手席
花嫁さがし
あなた、それでも日本人?
恐竜のお守り


第2章 ようこそハプニング
テーブルで水浴び
歩くひまわり
海老蔵かトランプか
ヨッ、大統領!
眠りのソムリエが消えた
見知らぬ同士の小指の約束
語られるべき人生
空からクーラーが降ってくる


第3章 どんでん返し
マリーパットの日本での評判
マンハッタンを象が行進する
サーカスが街にやってきた
消えていく風物詩
ある小さな紳士のお話
花嫁にキス、ですか
空飛ぶ宿題


第4章 とっておきの出会い
騎馬警官、五番街をゆく
ランチのおかずは、街ゆく人たち
二国のはざまで
日本の名前に変わっていった
マンハッタンの夕焼け小焼け
地下鉄で、アケマシテ、オメデトーゴザイマス
いじめられた僕の夢


第5章 愛しいあなた
プラダを着た悪魔のヒロインか
ニューヨークが嫌いなウエイトレス
山の雫で乾杯
夫の追っかけ
ストックホルムを歩くかわいい奥さま
スニーカーとスーツケース
先生と呼ばないで
私への遺言


第6章 ニューヨークな気分
太陽のキス
東京ではできない頼みごと
君たち日本人はワンダフル!!
トライベッカを疾走するイノシシ
アバウトなゲイルと薬剤師
幻のビリー・ジョエル
New York state of mind ニューヨークな気分


第7章 出会い、再会、そして別れ
秘密を打ち明けて
越えられない壁
硫黄島からの手紙
だるまさん、お願い
そして果たした、涙の約束


あとがき
解説・加藤タキ