列車でクラッカーを食べる私に
隣の男性が水を差し出す。
小銭を集めてバスの運賃を払う
ホームレスに、乗客が拍手を贈る。
皆が自由に生きているのに、
心が触れ合う街。
さりげない優しさに心が軽くなり、
人も自分も愛おしくなる。
胸に響く英語の言葉と
映画のひとコマのような写真満載の
エッセイシリーズ第6弾!
解説・福岡伸一
目 次
はじめに
1 話せば長い不思議な縁
ふたりぼっち
男子トイレの風景
地下鉄の不思議な体験
ペットボトルの水と缶コーヒー
超正統派ユダヤ教へのいざない
2 マンハッタンの片隅で、分かち合い
土曜日の朝のカフェ
壁のひびを突き破れ
ホームレスと乗客
”大きなお世話”?
ふたり掛けのテーブル
3 予想外のできごと
砂糖とミルク入りのコーク
チケットを待ちながら
セントラクパークの森の奇跡
忠実な車掌
珍しく効率のよい店
4 親愛なる人へ
ハンナの涙
二ドルと友情
幼虫からチョウチョへ
ニューイヤーズ・イブのキス
5 だから人生は面白い
運をもたらす客
コウタ君のふたつの国
ジャポン、また、立ち上がる
親指を立てれば
メイシーズのシマコさん
6 忘れられない人たち
パーティのホームカミング
ニコライのお願い
ビルの旅立ち
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
あとがき
文庫版あとがき シマコさんをさがして
解説 福岡伸一