テロで失った父親に語りかける少女、大震災を悼んで著者の手を握り締めて離さない人、唐突に名所案内を始めるバスの乗客、見上げた空に愛のメッセージ――。この街を散歩しながらもらった温もりを届けたい。きっと歩き出す勇気をくれるから。大好評「NYの魔法」シリーズ第四弾。カラー写真満載の文庫書き下ろし。 解説・市橋栄一
目 次
序章 On My Way to New York
僕のボーイフレンド
第一章 Battery Park City
-Ground Zero- City Hall
ドアマンとの会話
相席で人生を語る
あの日の散歩道
感謝祭のテーブル
ダディの星条旗
ルースの名所案内
第二章 China Town
- Little Italy - Lower East Side
二八セントの借金
チャイナタウンの花嫁
正真正銘のイタリア人
ニューヨークのスギハラ
第三章 Greenwich Village
- Union Squre - Pennsylvania Station
リンゴ売り場の複雑な関係
塩胡椒入れの舞踏会
病院の前で灯すロウソク
プラットフォームのピアノ弾き
威勢のいい新聞配り
まじめなニューヨーク市警
エキナカのオフィス
靴磨きの光景
エレベーターとおしゃべり
第四章 Part Authority
- Time Square - Bryant Park - Fifith Avenue
セントルイスまで、二枚
おはようございます、おまわりさん
薬剤師を疑え
地下鉄のアイドル
試着室の生活指導
楽しく哀しいクリスマス
第五章 Central park
- Upper West Side
初めての春
ペンチを養子に
落書き
空のメッセージ
オペラ座の怪女
再会
叫べよ、さらば与えられん
マンハッタンの聞かザル
第六章 Central Park
- Upper East Side - Harlem
雪はおまかせ
ベビーシッターの悪夢
ワタクシは作家
モンティの野球帽
ドイツ人移民街の名残り
手回しオルガンとサル
ナッパ、サカナ、メシ
第七章 Airport
どこでもボランティア
二二歳の私
客室乗務は楽しい
私、客なんです
最後のフライト