ニューヨークの魔法の約束 岡田光世
あの日、守れなかった約束。
口にすら出せなかった約束。
やっと果たせた、涙の約束。
後悔や叶わなかったこともある。
そのすべてが大切な宝物。
お節介で厚かましくて、憎めないニューヨーカーたちが、大都会の片隅で交わす約束は、切なくて温かい。
ニューヨークの地下鉄で、花売りの女性と花を買った男性の「思いがけない約束」――。
若い女性とホームレスの男性が指を絡ませ、「小指の約束」――。
そして、著者が泣きながら書いた最終章は、日本兵と闘い、ずっと苦しみ続けたドンと著者の出会い、再会、別れ。そして「涙で守った約束」――。
人と人をつなぐ数々の約束に、笑い泣いたあと、きっと自分に「約束」したくなるはず。
著者が、ニューヨークの人たちから教わったことを。もっとわくわくする人生を、思いっ切り、生きよう、と。
繰り返しの毎日に心が乾いていたら、ニューヨークの魔法にかかってみませんか。