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奥さまはニューヨーカー    岡田光世

Shotgun Wedding





奥さまはニューヨーカー3 岡田光世 長男の茶散は中学生に、居候の学はハーバード大を目指すことに。子供たちが着々とニューヨーク生活に慣れるなか、夫テリーと奥さまスージーは今日もトラブルに遭遇中!?山田一家のドタバタNY生活をコミカルに描いたロングセラーの英語学習マンガ。英語の全セリフに日本語訳付き。アメリカで耳にする表現を楽しく勉強できるシリーズ第三弾。

はじめに

 この本のサブタイトルになっている shotgun wedding は、いわゆる「できちゃった結婚」です。妊娠させられた女性の父親が相手の男にショットガンを突き付け、無理矢理、結婚させたのではないか、という誇張した話に由来します。

 shotgun wedding ではありませんが、私もマンハッタンで挙式しました。

 セントラルパークに程近い五番街に面した荘厳な教会で、辺りにはカルティエやティファニーなどのブランド店が軒を並べ、観光客の姿も目立ちます。教会の正面で集合写真を撮った時、市内の観光地を巡る二階建ての赤いバスがちょうど目の前を通りかかり、デッキの上の観光客がこちらに向かって手を振り、Congratulations !(おめでとう!)とほほ笑みました。

 そのあと、セントラルパークで記念撮影をしていると、観光客を乗せる馬車の馬が後ろから突然、顔を出し、夫のブートニア(胸に飾った花)をむしゃむしゃ食べ始め、通りすがりの人たちが笑っていたことも、いい思い出です。

 本書は「奥さまはニューヨーカー」シリーズ三冊目です(一冊目は黄色い表紙、二冊目は赤い表紙)。突然、ニューヨークに転勤になった山田一家が、英語と文化の違いに失敗を繰り返す日々を、マンガで描いています。

 一話二ページの読み切りなので、三冊目のこの本から読み始めても大丈夫です。毎回、次のページのKEY EXPRESSIONで、マンガに出てくる英語表現を一つ紹介し、わかりやすく解説しています。

 一冊目「奥さまはニューヨーカー」では、主人公のスージー(山田静江)が娘のケイト(毛糸)を出産したり、英語で講演して日本のイメージをぶち壊したり・・・。長男のチャーチル(茶散)は学校でメロディに思いを寄せ、夫のテリー(照夫)は会社で同僚エリックと競い合い助け合い、奮闘しています。

 二冊目では、茶散のクラスに日本から転校生・日ノ本愛やお金持ちで礼儀正しい韓国人のヤンスーが加わり、茶散とメロディの仲は面倒なことに・・・。

 山田家には、テリーの甥・赤門学が居候し、アメリカの高校に通い始めます。プライドが高く、デリカシーに欠けますが、憎めないガリ勉君です。学は歩く、”受験参考書”、目指すは東大です。

 本書では、学の個性がさらに際立ち、山田家での存在感もぐっと増します。何事もマイナス志向で臆病な根倉田一家が新たに登場します。山田家とは性格が正反対なので、トラブル続きです。

 笑ってマンガを読んでいるうちに、英語を覚えてしまう欲張りな本です。

 まずはマンガを楽しんでください。次は英語表現の注意して読んでみましょう。さらに登場人物になり切って、セリフを声に出して言ってみましょう。そして、実際に使ってみて、伝える喜びを味わってみてください。

 ぜひ、あなたもいつか、ニューヨークで幸せそうな花嫁花婿を見かけたら、Congratuations ! とほほ笑みかけてください。

  二〇〇九年四月六日

             原作者 岡田 光世