いまアメリカの家族は揺れている。めざましい勢いで進歩する生殖技術。インターネットによる養子の斡旋。結婚する夫婦の半数以上が経験する離婚と再婚。同性愛者のカップルとその養子。彼らはいったい「家族」に何を求めているのか。さまざまな家族に親しく取材を重ねて描き出される多様な肖像に、私たち自身の姿を見ずにはいられない。
目 次
はじめに
第1章 小人を "作る"
1 親愛なる赤ちゃんへ
2 有償と無償の愛の形
3 ダンスがうまいのはダディ譲り
4 親はいったい誰?
5 つきまとう第三者の影
6 それでも子どもがほしい
第2章 生みの親、育ての親、そして子ども ー 養子家族
1 ユダヤ人の親と韓国人の子ども
2 生みの親に思いを馳せて
3 アイデンティティを求めて
4 変わりつつある生みの親の意識
5 スペシャル・ニーズの子どもたち
第3章 ゲイ・カップルと子どもたち
1 パパがふたり
2 居場所がない
3 同性愛の親を持つということ
4 ママはレズビアンだった
5 同性愛は "治る" のか
6 "結婚" という絆
第4章 ひとりで育てる ー シングルたち
1 ぼくのパパはドナー・ナンバー五一二六番
2 初めから不在の父親
3 もう家族ではない
4 セラピストのアレン
5 ディズニー・パパと恐いママ
第5章 新しい絆を求めて ー 再婚家族
1 行き来する二つの家
2 それぞれの居場所
3 親であり親でない曖昧さ
4 二分されたクリスマスツリー
5 あなたの子ども、私の子ども、私たちの子ども
おわりに