東日本大震災ーー。7年前のあの日、私はニューヨークにいた。

夫からのメールで慌ててテレビを付けて、日本が大変なことになってしまったことを知ったーー。

それから数週間たって、子どもの頃にとてもお世話になった仙台の“れいちゃん”が、震災のショックで亡くなったことを知った。

もうひとり、やっぱり子どもの頃、面倒を見てもらった“のぶちゃん”は、福島第一原発がまたがって立つふたつの町のうち、双葉町で生まれ、大熊町に嫁いでいった。

今も避難していて、“のぶちゃん”が故郷に戻れる日は、やぶんやってこない。

ふたりとも、故郷の梅の花を見たいだろうに。桜の花もこれから満開になる。きっと、この季節になると、眺めていた木があっただろう。

せめて、東京の湯島天神の梅をふたりに。そして、あの震災・津波で亡くなった人たちに。愛する人を亡くした人たちに。

3・11を、私たち日本人は決して忘れません。世界中の人たちが、私たちに思いを寄せ、手を差し伸べてくれたことも。