パリの冬の風物詩ー牡蠣の驚愕の値段!

フランスではクリスマスとニューイヤーに、よくシーフードを食べる。

クリスマスの朝、魚屋さんの店先にはこうして、注文のプレートがずらり。次々と客が取りに来る。

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中にはタクシーで来る人も。

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昨日、巨大スーパーに行ったら、物によっては大セール!

箱入りの牡蠣の割引率は、半端ではない。割引後、いくらになるかを、牡蠣を一緒に見ていたフランス人のおじさんと、途中で加わってきた赤の他人らしいおばさんと計算し、みんなでびっくり、大喜び!
おじさんは「4」という番号が付いた牡蠣の箱を抱えている。が「2」と「3」しか見当たらない。

牡蠣にはどこでも番号が付いていて、番号が大きいほど牡蠣のサイズは小さいらしい。

「あまり大きいのは、美味しくないよ」と昨日、市場で客のおじさんが教えてくれた。
やっぱりこのスーパーのおじさんも、「4」を買うのか。「4」がないの、と私が言うと、おじさんが遠くに手を伸ばして箱を取り、書かれた番号を見て、一緒に喜ぶ。「4」だった。

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しかし、この牡蠣、いつまでに食べればいいの? 3キロもある。あとで数えたら、私の掌の半分から3分の2くらいの大きさの(日本でだったら普通サイズ?)牡蠣が、52個も入っていた。
おじさんもおばさんは、フランス語しか話せない。なかなか通じないので、アイフォンを取り出し、カレンダーを見せながら「今日は12月27日でしょう?」と示すと、私の言いたいことは通じた!
どうやら箱に書かれている21/12/2016は箱詰めされた日で、1月3日までに食べればよい、とおじさんは言っているようだ。生で食べるんですけど…と聞いてみたが、もちろんだよ、と答える。
ありがとう。よい新年を、と言って別れる。
卵と蟹みそたっぷりの蟹もセールで売っていたので、これも半分、買ってみる。半分でも私の掌より大きい。ヨーロッパ・イチョウ・ガニと呼ぶこともあるが、日本にはいない種類らしい。蟹みそが多いことで知られている。

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そのあとでチーズを見ていたら、大好きなミモレットもセール中。何年とは書いていないが、カチンカチンなので熟成している。そばにいたおじさんに、「このスーパーは安いのね?」と聞くと、「そんなことないよ。普通だよ」と答えるので、私は嬉々として牡蠣の箱を見せて、値段を教えると、目を白黒させている。
「何だって!? それはスゴイな! 僕も買ってこなくちゃ!」とお茶目な笑顔。
隣にいた夫。「フランスに住んでいたら、旨いものばかり食って、早死にしそうだ」。
その前に、牡蠣と蟹に当たって死なないだろうな。フランス人は免疫ができているかもしれないが、私たち日本人には危険かもしれない。「ま、明日の朝、ふたりとも元気だったら、大丈夫だったってことだよ」と夫。それじゃ、遅いよ。

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今回の旅で、夫が真っ先にスーツケースに詰めたのが、軍手だった。牡蠣の殻を開けるために。そして昨夜、夫がなんなく殻を開けて、並べる。レストランでほかの人が食べていた牡蠣も、こんな感じだった。シャンパンを開け、1人1ダースずつ食べる。つるりんと喉に。おお! 毎日、買いにいくよ、アタシたち。
牡蠣にあたらなかったのか? どうやらそうらしい。だって今、元気にこれを書いているもん!
*この話の背景にはある法律が関係していると思うので、ジャーナリスト・岡田光世が今度、ルポいたします。

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