セントパトリックデーの始まりと終わり

3月17日はアイルランドにキリスト教を広めた聖人パトリックの命日を祝うSt. Patrick’s Day。街には、緑色のものを身に着けた人がいっぱい。クローバーのような紋様・シャムロックとその色が、この日の象徴だから。
今はいろいろな人種が住んでいるが、以前はアイルランド系移民が多かった地域へ行ってみると、アイルランドからパレードを見にやってきた家族が、たまたまイエローキャブならぬグリーンキャブの前に立っていた。

「車の前で写真をとってもいい?」と声をかけると、「え、私たちの写真? もちろんよ」と大喜び。
そこに立っていたタクシードライバー。彼らと何の関係もないけれど、「どうぞ一緒に」と声をかけると、驚いたようだが、ニコニコしながら一緒に加わった。家族もドライバーもうれしそう。

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家族のひとりが自分のスマホを私に手渡し、ドライバーもタクシーの中からスマホを撮り出し、みんなのスマホで私が撮影。


と、どこからともなく緑色を身に着けた女性が現れ、家族ともドライバーとも赤の他人なのに、自分のスマホを私に手渡し、一緒に写真を撮ってほしいと言い、みんなで爆笑しながら、3組の他人同士が写真に納まった。

@trmgDSCF6765
こうして、私のセントパトリックデーの一日は始まり、緑に輝くエンパイアステートで終わった。エンパイアの先に見えるのは、月。

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