読者の方がくださったお花も、17歳で初めてアメリカに渡ったときに来ていたドレスの色でした。ありがとうございました。

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執筆の裏話が聞きたいという声があったので、これからいくつか紹介しようと思います。今回は、昨日アップした14日の講演会の投稿に関連して、番外編で執筆後の裏話を。

新刊のエッセイ集「泣きたくなるほど愛おしいニューヨークの魔法のはなし」(清流出版)3章にある「日本の母とアメリカのマム」。
私は高校生のとき、家族の大反対を押し切って、アメリカに一年間、留学した。父はすでに亡くなっていた。父方の厳しい祖母がようやく許してくれたとき、時すでに遅しだった。試験を受けるためには、在籍している高校の推薦が必要で、その締切期日は過ぎていた。

それなのに後日、担任の先生が、「君を推薦することになったよ」と私に言った。留学に大反対していた母が、私に内緒で担任の先生に電話していたことを、私はそのとき、初めて知った。

「あんなに反対していたおばあちゃんがやっと許してくれました。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんが、もしまだ間に合いましたら、どうかわがままな娘のために・・・」と、先生に頼んでくれたのだ。

初めて飛行機に乗って外国へ旅立つ娘に、母はオーダーメイドのドレスを新調してくれた。私の大好きなピンク色だった。(「日本の母とアメリカのマム」より抜粋)

 

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14日の講演会の最後に、大きな花束を抱えてひとりの女性が現れた。想像もしていなかった。高校・大学時代の友人だった。家に戻り、花を花瓶に生けたときには、気づかなかった。数日たってから、花束の包みにメッセージが添えられていたことを知った。

 

寺本さんからのメッセージ - 岡田光世

光世さま
今日はおめでとうございます。初めて留学なさった時のドレスの色、ピンクで花束を作ってもらいました。 寺本明子

 

岡田 光世  / Mitsuyo Okada