2か月の長旅を終えて、久しぶりの母国。モスクワから東京への経由地・北京で、東京にいる夫からメールが届いた。「光世が海外で心配してはかわいそうだと思って、言っていなかったことがあります」と。ふたりでイタリアを旅したあと、夫は先に日本に戻った。経由地チューリッヒ空港の免税店でスイスワインを買ったときに、クレジットカードを返してもらうのを忘れた、という。「もう、本当に不注意なんだから!」とぶちぶちと不機嫌なメールを北京から、さらに成田空港を出てからも、送った私。だいたい、ワイン、ワインって、ワインのことしか頭にないから、こういうことになるのよ(私はワインに焼きもち、焼いている?)。

母と途中で待ち合わせし、先ほど東京の我が家に戻ってくると、リビングルームのテーブルの上に、可愛い羊のぬいぐるみとカードが置かれていた。

20141002_日本帰国2

 

My dear wife 光世

長旅 お疲れ様でした。

いろんな出会いがあり、楽しかったと思いますが、さすがに疲労がたまっていると思います。まずは日本の味覚を楽しんで、母国を満喫してください。

誕生日のお祝いもやりましょうね。

光世は気持ちが永遠に若いので、いくつになっても変わりません。

ただケガをしないように、少し落ち着きをもってくださいね。

いくつになても一緒に旅行や人生を楽しめるように、協力し合って生きていきましょうね。

一年間、一緒に生きてくれてありがとう。 この一年間もよろしくお願いします。

愛する光世へ

 

カードの表には、こう書かれている。 Like a FINE WINE YOU JUST GET BETTER WITH AGE  あ~あ。ウソばっか。現実はこれ。 Like a BAD WINE I JUST GET SOUR WITH AGE  sour には「酸っぱい」のほかに、「不快な、不愉快な、不機嫌な、ひねくれた」という意味がある。

20141002_日本帰国1

今夜は仕事を早めに切り上げて、帰ってくるね、と夫は言っていた。 私のリクエストで、母が用意してくれているサンマ&大根おろし、生卵、納豆に、あつあつのご飯を3人で食べ、そして、ワインで再会を乾杯! 今夜はもちろん、FINE WINEで。 夫にはカードの内容を皆さんと分かち合った、ということで、許してもらおう(怒るか…?)

岡田 光世  / Okada Mitsuyo